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シルキー・レコーズ@高知。

今回初めて入店しました。

20170730a

店舗前の駐車スペースに車を収めて入り口ドアを開けようとしましたら、
開きません。。。
ガラスの上になにやら貼り紙が。

20170730b

携帯鳴らすか、それとも二階に上がれ、との指令でした。
私はためらわず二階へ。ピンポンしました。
間もなく螺旋階段をダンダン降りてくる足音がしたかと思いましたら、
あれ?関西芸人風のエルビス・コステロ?と見まがう年齢不詳の店主さんがやってきました。

すいません、すいません、
といいつつ入り口ドアの鍵を開けていただき入店できました。我が人生・初。

さて、と、店内グルリと歩いて配置を確かめていましたら店内BGMのスイッチが入ったのか流れてきたのは
中島みゆき。
私はやおら無難にも、ビートルズ、の餌箱にとりかかりました途端、店内BGMが切り替わりました。かわって出てきたのは、聞きなれたホール内の喧騒、そして、サージェント・ペパーズ・・・が鳴り響いたではありませんか。
確かに50周年ではありますが、その記念の年廻りを差し引いても、こんな歓迎、はっきり言って、
ベタ
でしょ?と言いたいのをこらえつつ、探りを入れてUS盤2組取り出しました。

次の業務も迫っているから引き揚げようかな、という態度を読み取られたらしく、店主さんは、
「ここもロックがありますよ。」と段ボール箱の範囲を両手で区切って示してくれたではないですか。

はあ。

と思いつつ、あ、そうだ、試しに聞いてみよう。とばかりに、
「カーペンターズありませんか?」と尋ねましたら、その後の店主さんとの会話は次のとおり。

「ここにあるはずです。」とエサ箱下方の、一般的にはジャンクの置き場のような場所のさらに奥から段ボール箱をピンポイントで取り出しました。サラサラとさぐったら、ここほれワンワンとでもいいそうなほど、大工さんたちが登場しました。
「どんなのお探しですか?」
「輸入盤です。」
「・・・日本盤ですね。セカンドとサードは帯がなくてこんな感じですけど、これは帯があります。これ(ホライズン)は輸入盤ですね。」
「う~~ん。」
「他にお探しがあれば出しますよ。」
「レオン・ラッセルはありますか?」
「あ、日本盤が二枚くらいですかね。」とまたジャンク段からピンポイントで段ボール箱を特定してさらに盤のありかをサラサラっと特定。
「これも日本盤ですがライブですね。」

内心、すごい!
レコードの在庫が頭に入っている。
このやりとりの間にパソコンなど叩くことなど皆無。扱い商品の主力はアナログであれば管理もアナログ。

面白くなってしまい、調子に乗って、
「ニーナ・シモンありますか?」
「いま、ないですね。」と即座に断言。探しもしません。
「ケニー・ドーハムありますか?」
「いま、ないですね。」とこれまた即答。
さらに勢いに乗って、
「ヴィ・ヴェラスコ、ありますか?」
・・・
店主さん、目を丸くして、
「ヴィ・ヴェラスコ・・・ヴィ・ヴェラスコ・・・ヴィ・ヴェラスコ・・・」と呪文のように唱えました。
そして何かに行き当たったのか、私の顔を真顔でみつめてこういいました。

「いくらで買いますか?」

(驚愕)

「安すうはなりませんよ。」

(さらに驚愕)
(しかし、オモロイ)

そして店主さんは続けて、
「自宅にあります。」といいます。
え?自宅ってこの上じゃないの?と心中ツッコミをしましたが、口には出しませんでした。
さらに、
「買うんでしたら値段言うてください。」と迫ります。
「いやあ、実は私、USのステレオとモノとモノのサンプル盤を持っていまして。」(ほんなら探すフリするな!と自己ツッコミ)「どんな在庫があるかな~と思いまして。」
「あの、女の人の上半身が正面から写っている赤いジャケットでしょ?」

おお!脳内で線がつながったもよう。確実に。

「ボサノバ風の。」

さらに!

「はい、それです。どんな在庫があるかと。。。」
「あれは日本盤て出ていなかったですよね?」
「はい。私も見たことありません。日本盤は。」
「どこで買ったんですか?」
「〇〇〇〇(某海外オークションサイト)です。」
「そうですか。けど私、ヴィ・ヴェラスコの名前はもうずいぶん聞いたことなかったですわ。何年か前に聞かれたことがありましたけど、もう何年も聞いた人いませんでしたわ。」
(そうなのね。)
「そうなんですか~。」
「お客さんは、高知によくいらっしゃるんですか?」
「はい。たいてい土曜日にきて日曜市を目当てにします。」
「うちは初めてですよね?」
「前一度来ましたが開店前で閉まっていました。」(やはり二階をのぞいたらこの眼前の店主さんが応じて、「開店していません。前の看板に書いています。」とすげなく断られた事実あり。)
「うちは火曜日が定休ですけど、そのほかは午後2時には開いていますから!必ず開いていますから!」
(今日は閉めとったやないか、と何度めかの内心ツッコミ)
「お客さんはもっとお買い物がありそうに見えますね~。」
(おっとやばい。貴方は新宿の母か?)
「いや~、今日は時間が押してますから。」

などといいつつお店をあとにしましたが、私と店主との会話を耳にする機会があった人ならば、きっと
クレイジー
に聞こえても不思議ではないはず。

岡山から瀬戸内を経由して四国山地を超えたところにあるお店群まで、レコードのネットは広がるかも、と予感した日でした。

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