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地中美術館-展示室、それは、(たったの)三つ。

クロード・モネ
睡蓮
部屋に入った。
「やられたー。」
と脳が叫ぶが言葉が出ない。
自然光のみというが、間接光がさらに柔らかい。
白の背景が連続する中に浮かび上がる睡蓮の色彩。
涙が出そうなほどの感興。
鳥肌が立つのは部屋の涼しさだけが原因ではない。
「展示」された「蓮池」の前を行き交う色とりどりの老若男女が
動くオブジェ
にすら思える。まったく邪魔にすらならない。

この不思議な感覚を起こす仕掛けの一つは部屋の隅のアール(枠曲)。これが効いている。白の背景の連続性と不思議な一体感。
あー、こんなリビングが欲しい。
何時間もここに佇んでいたい。(職員さんになればぁ。)

ここは、
絵のみを味わうのではない、
空間ないし建築のみを味わうのではない、
絵と空間そして建築の三位一体を味わえる、
(世界を旅したのではないが)
世界に類を見ない美術と建築の合体が味わえる稀有な空間ではあるまいか。

しびれた。


ジェームス・タレル
この部屋いや作品の題名は何?オープンスカイ?
天井に開いた四角い窓から見える青い空。
それがまるで鋭利に切り取られたように感じたのは、窓の厚みがまったく見えないせい。
この効果鋭いなあ。
ぐるりのベンチは腰掛けと背もたれの絶妙な勾配が座りの落ち着きと安心・休息を与えてくれる。
面白い空間だなぁ。

もひとつ、並んで入った照明を使用した部屋。オープンフィールド。
現代美術のお化け屋敷系ではある。
けどやはり面白い。空間ごと、建物ごと、しつらえる必要があるのは、この美術館ならでは。


ウォルター・デ・マリア
非日常感。
冥途か黄泉か。
木製に金箔のオブジェが卒塔婆を連想するのは日本人だけ?19世紀末の色合いも。
美術館を通じて感じた重要なファクターは、
音。
ここでも。
室内の人が音、それは靴底の音か衣擦れの音、を発しなくなると無音・静謐が現れること。
クラシックのコンサートで心底感激した演奏が終わった後に、拍手がためらわれるときの静寂にも連想が及ぶ。
再びざわざわと音を立てると、さらに室外で案内するスタッフの声と来場者の声が展示室内には読経のように聞こえてくる。

キューブリックの
2001年宇宙の旅
がここでは味わえるかも。
体感で。


地中カフェ。
天気が良ければ室外に行くべし。
瀬戸内海は香川県本土の眺めがそのままアートになる。
各国語が飛び交い、インターナショナル。

次も来る。
次は絶対、家族全員で。
子供たちの反応を見たい。いやたぶん、ふーん、で終わる可能性大。でも、その空間にわが身を置いて初めて感じるものがある。どう感じても、感じることがさしてなくても、小さいうちに一度身を置かせてみるべき。

いいなあ。直島。いっぺんではまった。

20150531r20150531s

館内は作品はもちろん建物も撮影禁止のためパンフの画像でイメージをお伝えするのがせいぜいです。

館内で撮影がかろうじてできたのは地中カフェのみ。それも建物側は撮影禁止。そのため海の方向のみの画像です。

20150531p20150531q

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