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鎌倉。

というわけで、鎌倉に行って参りました。
半年に一度の休暇をもらって(?)の家族旅行です。
行き先を鎌倉に決めた理由は適当だったんです。
鎌倉の大仏の裏庭ではリスがたくさんいたよ、という私の話を聞いて、長男が「鎌倉でリスを捕まえたい!」という一言で実現したようなもんです。それに春休みだし、お花見どきだし。私の記憶では、4月初めの鎌倉の夜桜はボンボリに照らされて日本の宵の幻想的な風景でしたし。

初日・金曜日・3月31日
9年ぶりの鎌倉!
好天に恵まれ順調に鎌倉に着きました。JR鎌倉駅頭に立った第一印象、「ほとんど変わってないねえ」。
私にとって、昭和63年(1988年)から約6年間住んだ街、司法試験に受かった街、です。
平成9年(1997年)、春先に妻と三浦半島の旅行、夏のユーミン逗子マリーナコンサート、の二度訪れて以来です。子どもたちを連れてきたのはもちろん初。
駅前から目の届く範囲では、第一勧銀はみずほ銀行に、三菱銀行は三菱東京UFJ銀行に変わっているくらいです。
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タクシーで向かったは旅館「かいひん荘鎌倉」。旧家のお屋敷を改造した建物は随所に「由緒」「ゆかり」「旧家」という雰囲気をたたえていました。通された部屋は広間のような和室、しかも室内に白い玉砂利を敷き詰めた坪庭が。。普段は宴会用の座敷として使用しているのでしょうか?それでも風呂もついています。不思議な感じのする部屋でした。
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荷物を置いた家族は早速レンタカーで長谷の大仏へ。
相変わらずの週末の観光客の多さ。特にお花見シーズンだし、この週末が鎌倉ではちょうど満開と重なっていたからでしょう。子どもを連れて歩道(狭い!)を歩くのさえ苦しいんですよ。
肝心のリスは、9年前と比べると激減していました。大仏さんの裏庭でまったく見かけません。「リスにエサをやらないでください。」の立て看板が立っていました。
長男は、一匹だけリスを目撃して手招きしたら、ちょっと寄ってきただけで、エサのないことを知ったリスはサッサと逃げていきました。完全な空振りです。私もどうしてこんなにリスがいないのかよくわかりません。しかし立て看板から地元では好かれていないのはなんとなくわかりました。初日から、意気消沈の長男でした。
その後は、定番の長谷寺とその洞窟めぐり。
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車に乗ったもののかなり渋滞で、ようやく大仏隧道を抜けて市役所方面からJR駅にアタック。すると途中にあの見慣れたスターバックスの看板が!鎌倉にもあるのねー。鎌倉に引越してきた当初、マクドナルドがあったのがショックに感じたのですが、スタバくらいなら鎌倉にもあるだろうな、と予想していたものの、実際に目にすると、やはり複雑な感じがします。
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妻の要望で、高級スーパー「紀伊国屋」で買い物。今回の旅行ではここでの買い物が一番楽しい買い物だったようです。品揃えもお値段も客層も他のスーパーとは違いますねー、別世界です、ここは。
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で、晩御飯は、鎌倉簡易裁判所近くの「デニーズ」。小さい子どもを連れて、いわくある所に言っても意味は小さいから、結局、ファミレスが安心。しかも、鎌倉の住民の観察にもけっこう面白いのです。全国区のファミレスでも、湘南のお店にはやはり湘南の空気があります。
という具合に、初日は無事過ぎていきました。

第二日・土曜日・4月1日
キーワードは「ユーミン」。
朝食前に鎌倉の海岸まで散歩。長女、二女そして三女は喜んでついて来ましたが、長男は前の日のリスの空振りと妻から「リスは持ち帰ったらダメ」の通告にめげていて、「海の散歩に行かない。」と、どくれて(四国の方言!)いました。
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気持ち良く晴れ上がった鎌倉の海岸。住んでいたころは、気分転換に材木座海岸によく出かけたものでしたよ。それが今は子どもを連れて由比ガ浜。娘たちは女の子らしく貝殻を拾って喜んでいます。
さて、この日の目玉は、新江ノ島水族館。
小ぶりですが、よくできていました。沖縄の美ら海水族館を知っていると、確かに「大きさ」ではかないませんけどねえ、企画と演出は引き締まっていて都会的に洗練されていると感じました。
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とくに、イルカのショーはこんな種類は見たの初めてでした。感心したのは、芸のあとにイルカにごほうびをやるのを一切お客に見せていません。うまくやっています。
ユーミンのコンサートのスタッフのような4人の若い女性のダンス(全体的な雰囲気はユーミンの逗子マリーナに似ています。)とイルカのジャンプとヒーリング系の音楽とフィナーレのシャボン玉など、「ショー」に徹した作りがなかなかのものでした。水中での女性三人組とイルカのコラボも素晴らしかったですが、イルカの宙返りジャンプも素晴らしい!
音楽とその歌詞につい涙ぐみそうになる、そんなびっくりと感動のイルカのショーでした。
最初から最後までビデオに収めました。
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次は、せっかく近くまで来たのだからと、車で江ノ島まで渡って、そのままユーターンして本土に帰りました。やはり湘南は明るい!海と太陽とヨットとリゾートマンションと。江ノ島も人出の多さにびっくりでした。
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車を旅館に置いて徒歩で鎌倉文学館へ。ここも長男の所望、つまりリスの多そうな場所、という理由。
行くと、リスの懐かしい鳴き声がたくさん聞こえます。ここはいけるかもしれない、と期待しつつ、広い芝生で駆けずり回りましたが、結局、空振りでした。しょげる長男。ひたすら元気な娘たち。私と妻は展示を見て、しばし文壇の空気を吸いました。鎌倉は何ものにも変えられない歴史の積み重ねが強みですねぇ。かないません。
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午後は車で逗子マリーナへ。ちょうど結婚式があったもようで、バブルの頃の逗子マリーナの華やかさを彷彿とさせました。
ヨットの見えるお店ででお茶しようと提案しても、妻は寝てしまった子どもたちと車内で待っているから、というので、長男と長女を連れて遊具のある広場へ。逗子マリーナのオーナーのようなふりをして、子どもと遊ぶこと数十分、再び、「リスを捕まえる!」という合言葉で、鎌倉に戻りました。
今度向かったのは鎌倉宮。このあたりは電線の上をリスが走るのをよく見かけました。
再び、長男と長女を連れてハイキングコースまで入り込みましたが、リスの目撃さえもなし。
でそのまま旅館に戻って、江ノ電で由比ガ浜駅から鎌倉へ。
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土曜日の夕方の小町通りは、文字通りの黒山の人だかりでした。
幻想的な夜桜を求めてきた人たちでした。
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晩御飯は、またまた無難に、小町通り入り口の「フジヤ」。
「元町ユニオン」での買い物のあと、段かずらのボンボリに浮かんだ夜桜見物と思ったが、かなり肌寒い!マフラーをしている人を多数目撃。ちょっとこれでは春の宵の気分にはなり切れませんでした。

第三日・日曜日・4月2日
まぐろを目指して南へドライブ!
今日は前日までの天候から変わって雨模様の予報。そのため、車でドライブをメインにすることにしました。
家族が大勢なものですから、たまった衣類の洗濯をしようと、まず深沢のコインランドリーに行ったのです。
洗濯の合間に鎌倉山の見所スポットと称して、もっぱら妻のリクエストで行ったのが、
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まず、「ハウスオブフレーバーズ ホルトハウス房子の店」。
開店準備中の「房子」さんだったのでしょうか。お店の前でお掃除されていましたが、「お持ち帰りなら大丈夫ですよ。」と快く店内に入れてくれました。
斬新なデザインの非常に面白い建物でした。中の窓からは鎌倉山の景色が独り占めしたように眼前に広がっていました。鎌倉はまるでおしゃれな建物の展示場です。
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チーズケーキのハーフサイズのホールを買わせていただいて持ち帰りました。(なお、その後、新幹線にも揺られて四国まで運ばれてきましたよ、このチーズケーキ。)
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次いで「葉山ボンジュール鎌倉山店」。
開店が8時なのですでに営業中。お店の前は交通誘導員がいるほどの混雑ぶりで店内もレジに行列ができていました。買ったパンはその日のドライブの間に妻と子どもの胃袋にほぼ消えました。
ガイドブックに素直に従ったオノボリさんも快感になることがありますよ。
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鎌倉山は自然が極めて豊な高級住宅街です。桜もすこぶる綺麗でした。桜の花のトンネルがここかしこにあって本当にきれいでした。運転中のため撮影できないスポットもあり残念でした。

そして今日のメイン、目指したのは三崎漁港。三浦半島の先端です。マグロの基地として有名なところで、うまいマグロを食えるお店の多いところと聞きます。
134号線を一路三浦半島へ。
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1時間かけて到着した三崎漁港での最初の店は子どもの昼食に合わせて「くろば亭」。
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「特上マグロ盛り」
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「マグロの血合のカルビ焼き」に
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「マグロ照り焼きチャーハン」がうまかったぁ!
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「板さんのおまかせ煮」これもよかった。
しかしここで胃袋を一杯にしてはいけないとセーブしてしまいました。メインの握り寿司があるからでした。

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昼食の2次会は「咲乃家」。マグロの寿司の店です。
まだ食べれるという長男と私が、大トロと地物のアジとイカをつまんできました。長男はこれがお寿司屋の白木カウンター・デビューですね。
ただ、大トロは期待が大きすぎたのか、ハッキリ言って満足できませんでした。
9年前に、後にも先にもこんなうまいトロは食ったことがない、と感激した寿司屋はどこだったかと探したら、咲乃家からすぐ近い「海舟」だったことがわかりましたが、そのときには胃袋にはもう余裕はありませんでした。
そのまま旅館に帰還し、さすがに疲れはピークに達していたので、しばし昼寝。

起きた頃には雲行きが怪しく風が轟々と轟いているんですよ。
妻と四女だけ残して、他の4人の子どもとその夜は滑川河口の「ガスト」。
下駄履きビルの1階に駐車場があって屋根がついているのが助かりましたが、車を降りたら、もうハンパでない嵐!
太平洋から直に吹き付ける大風の強さと横殴りの雨は、映画のセットみたいでした。子ども抱きかかえるようにして階段を登りほうほうの体で店内に入りましたが、風はガラス窓を破らんとばかりに吹き付けています。がお客さんは平気で飲食しています。慣れているんですかね。
窓の外では、白波の太平洋とそれを眺めるウェットスーツにサーフボードを抱えたサーファーと。
店内は外の嵐も気にしないように独自の世界です。先日のデニーズといいこのガストといい、湘南の人たちのいるお店の空気は、やはり湘南でしか味わえません。(高松では逆立ちしてもない。)

第四日・月曜日・4月3日
長男、野生の台湾リスの捕獲に成功する!
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今日が鎌倉最後の日。朝食前に長男は、
「リスを捕まえに行こう!」というので、二女と三女とともに再び、長谷の大仏へ行きましたよ。
徒歩で午前7時過ぎに到着。拝観時間は午前8時からと表示されていたんですけどね、係りの人が親切に「入っていいですよ。」と言って入場を許してくれたんです。もちろん拝観料払って。
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入ったら写真マニアらしきおじさんたちが7、8人カメラを構えていました。無人の早朝の大仏とそのお庭はすがすがしいことこの上ないです。雨上がりの真っ青な青空、濡れて瑞々しい木々など、絶好のシャッターチャンスを提供したでしょう。
「エサを与えないでください」の表示にかかわらず、コンビニで用意したピーナッツを手の平に置いて招き待つこと数分、エサに気づいた三匹のリスが近づいてきたんですよ。
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それで長男が、旅館から持参したコスメグッズのビニール製巾着で、スポッ、とばかりにリスを素手で捕まえてしまいました。
これには父親である私もびっくり。
うちの長男は、ニワトリはもちろん、木にとまったセミや、公園のハトまでも、素手でドンドン捕まえきて、それを私も目撃してきましたが、まさか、本当に、野生の台湾リスを捕まえるとは!
長男自身は「鎌倉に来たのはこれが目的だったんだ。」と大願成就したとばかりに、欣喜雀躍していました。巾着の中でリスが一匹ゴソゴソもがいていて、その重みに充実感を感じていたようですよ。旅行の最後の最後で大逆転満塁ホームラン打ったような気分なんでしょう。
すでに朝食の時刻は過ぎていましたので、携帯でタクシーを呼んで待っていました。つかまったリスがかわいそうに感じた私は、「ピーナツのエサでもやってみたら。」と一言言ったばかりに、それに素直に従った長男が巾着の口をほんの少し開けたところ、円錐形をしたリスの頭が飛び出してきて、あれよあれよという間に全身をひねり出して、あっという間に逃げていってしまいました。
残された私たちは呆然。
一番ショックだったのはもちろん長男で、無言でポロポロと大粒の涙を流していました。
私は、何と言っていいのか、しかし、どこかホッとした気持ちもありました。もしこのまま持ち帰っていて、例えば新幹線の中でリスを逃がしたときなど、どれだけJRと乗客の方に迷惑をかけたかもしれません。
私は、「リスを捕まえたのは確かに見たから、捕まえたご褒美に香川に帰ったらリスを買ってやろう。」と慰めました。それでも長男は、旅館に戻ってのちにも朝食が済んでも機嫌を直しませんでした。
しかしそこは子どもですから、時間が経てば、元のとおりです。帰途は終始、兄弟ではしゃいでいました。

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そうして、鎌倉の旅は終わり、旅館を後にしました。

リスのその後
鎌倉駅に向かうタクシーの運転手さんによれば、鎌倉のリスは害獣に指定されて、捕獲しても殺してもいい、とされたのだそうです。樹皮を食べて木を枯らすなど人間に迷惑をかけているらしいです。そのため、大仏の裏でも激減したのですね。
それを知ると、四国の自宅で長男に飼わせることも躊躇します。逃げて野生化すると近隣の人に迷惑をかけてしまうからです。とことん飼えるか、飼えなくなるとどこかに寄付するか処分できるか、キチンと約束し、リスを管理しないと飼わない覚悟がいるようです。


旅館甘辛評
まず、インターネットができない。古い建物だから仕方ないか、ネットのまったくない丸3日間というのも得がたいか、と強制的に納得。(部屋に案内していただいた職員さんに「インターネットできますか?」と訊くと「コンセントがあります。」と答えてくれました。コンセントを介するネットも研究されているとニュースで見たことがありますが実現したとは聞いていません。宿の人は、単に「パソコンできますか」という質問と混同・誤解したようです。)
その他は、朝は洗面台からお湯が出ない、子供用の浴衣を置いてくれていた日もあればまったくない日もある、使った歯ブラシは捨てていても新しいのを出し忘れていた日もある、と結構ゆるい旅館でした。これが、リゾート地域として鍛えられている沖縄などでは、もっとしっかり対応して、それでも価格はリーズナブルに、とできるのでしょうが、鎌倉は気位が高い地域ですし。
そう、6年間鎌倉に住んだ私は、鎌倉の住民の気位の高さなどの雰囲気はよくわかるのです。
だから、そんな旅館も「鎌倉ですから。」で済まされるでしょう。

鎌倉の今
駅頭から見る鎌倉はほとんど変わりませんでしたが、一歩街中に進むと、真新しいコンクリートのマンションがけっこうありました。
また新しい民家も、南欧風であったりときには沖縄風(総コンクリート流し込み造り)もあり、と無国籍ぶりを展開しています。
しかし、民家にしろ、マンションにしろ、気位の高い鎌倉住民はただの家は作りません。
そこかしこに「センス」を充満させています。
施主のこだわりとセンスと、設計士のセンスとアイデアがないとなかなか実現しない世界だと思います。
ゆったりした昔ながらの豪邸やセンスのいい家、さらにはこだわりマンションに大企業のこぎれいな保養所など、「建築物」がこころ和ませてくれる地域ですよね。鎌倉は。

鎌倉の気候
一言で「男性的」。
晴れたら真っ青な空が広がります。晴れたか曇ったかわからないような、青空ならぬ白空の香川県とは大きく違います。同じ四国では高知県の空の色が鎌倉とよく似ています。やはり同じ太平洋側だからでしょう。
荒れた天気のときも、鎌倉と高知は似ています。
晴れたら真っ青に晴れる、荒れたらしっかり荒れる。だから比ゆ的には「男性的」な気候です。
今回の旅行では晴れ・雨の両方とも体験できました。

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というわけで疾風怒濤の鎌倉旅行。
二女まではどうにか覚えてくれているでしょうが、三女以下なんてさっぱりでしょう。
四女に至っては生まれて初めての旅行ですが、覚えているはずがありません。
けど、物心ついた兄弟には、楽しかった記憶といつもと違う空気を感じてくれたら、それでいいのです。

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Comments

後で読ませていただきますわ。

今日、安藤IC通過させていただきました。
どうも。

しかし、やることがおおい。
しかし、雇主はお花見。
事務所備品ぶっ壊す前に帰りましょ。

Posted by: かえる | April 04, 2006 at 01:09 AM

長駄文ですいません。
遅い時間までお疲れ様です。私は旅の疲れで爆睡していた時刻ですよ。高松の桜はまだ行けますか?たまには近場ですが玉藻公園あたりで昼食のお弁当なんかどうですか。のんびり行きましょう。

Posted by: 安藤誠基 | April 04, 2006 at 06:28 AM

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