« 養子離縁。 | Main | 検察官控訴。 »

解雇。

大学の同窓会のビアパーティーに出かけて、今戻った。

さる企業の方から、いきなり、「躁鬱病の社員は解雇できますか?」と聞かれた。
「いやー、破産と離婚と一般民事でメシ食ってますから、労働関係は正直あまりかかわっていなんです。ただ、業務遂行能力に問題があれば解雇はできると思います。」とお茶を濁してしまった。
事務所に戻り、労働法の本を紐解くと、以下のようになろうか。あくまで実務的対処。

まず、解雇は雇用主からは自由である(民法628条本文)。(条文上は「やむを得ない事由があるときは」との限定はなされているが、それは「正当事由」や「濫用でない」という程度の意味合いと思われる。)
そして、精神病あるいは神経症によって業務遂行能力に障害がある場合には、雇用主は解雇することはいつでも可能ということとなる。
ただし、特別法である労働関係法では、即時解雇の場合は30日分の解雇予告手当ての給付か、さもなくば1ヶ月間の解雇予告期間を置くべし、との一般法への修正を施している。

そして、具体的な話の手順としては、当該従業員にいきなり「解雇する。その理由はあなたの業務遂行能力の問題。それは神経症のため。」とあられもなく通告してしまうと、かの従業員の今後の再就職や経歴等に差し障るため、従業員に対する配慮として「退職してはどうか。」と勧める。退職勧奨という制度もあるもよう。
それでも、従業員が、どうしても辞めない、と頑張ったりすれば、労働組合の強さと勘案して、「解雇」通告となろうか。
ただ、その場合でも、業務に起因して神経症・精神病に罹患したのであれば、労災給付の問題となるので、会社としては労働者に対して、労災認定には全面的に協力する旨告げるのも必要か。

概要は以上である。極めて簡単。書いてみれば。
法律家・弁護士といっても万能ではない。得意・不得意もある。私自身は経験の少ない労働分野でも、いましがた本を読みかじって、これでどうか、と一応の見解を書いてみたが、博学な諸先輩の方から是非ご教示いただきたい。

|

« 養子離縁。 | Main | 検察官控訴。 »

Comments

せいさく0319と申します。
掲載されている日記を興味深く拝見させていただきました。事後の御連絡となりましたが、当方の記事にリンクをはらせていただき、日記を紹介させていただきました。

リンクをはらせていただいた件について、何か差しさわりがございましたら、その旨、御連絡ください。何分、ブログ初心者なもので、ご容赦ください。

また、よろしければ、今後とも、そちらのサイトを拝見させていただくつもりです。よろしくお願いいたします。

せいさく0319 
サイト名 気になるブログ10件
mail:noguchi0319@mail.goo.ne.jp 
http://plaza.rakuten.co.jp/kininaruburogu10/

Posted by: せいさく0319  | August 08, 2005 at 10:37 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/48557/5367845

Listed below are links to weblogs that reference 解雇。:

« 養子離縁。 | Main | 検察官控訴。 »